川澄淳公式Webサイト茨城県水戸市絵画教室

静物 – still life –

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in still_life, 作品

愛の方式

愛の方式

愛の方式

愛の方式

愛の方式

時間をかけ織り上げるはたのように、僕は絵具がものになるまで動かし続ける。絵具が完全に描かれ「もの」となった時、形は画面の中で呼吸を始める。 — 「六月ノ花嫁」

完成してサインをどこに入れるかすごく悩む時がある。僕はサインを入れ、合わせた額に入れた時が完成だと思っている。生きてる自分が責任を持って出来る事はそこまで、そのさきは絵が勝手に動いていく。きっと僕がもっとジジイになるか、死んでからだと思うけど。 — 「六月の花嫁 900×650」

「静カナ夏1,172×915」

「静カナ夏」

イギリス、エンジェルを早朝歩いていて見つけた。まだ店開きして並び始めたタイミングで買った。この小鹿の頭蓋骨をモチーフに何枚か描いた。骨になると余分なものがなくなりシンプルで美しい。今はリビングの壁を飾っている。もっと頭蓋骨がほしい。 — 「重ナル記憶」

「重ナル記憶」

「重ナル記憶」

今まで何事もなく、庭の片隅に飾ってた彫像が3月11日の地震で落ち、首が折れた。早速大切にアトリエに持ち込み、いつも気にかけ何か月が過ぎたころ、やっと作品に取り掛かり始めた。1枚、2枚...結局6枚続けて仕上がった。今はその気持ちは収まりかけている。 — 「深さ2m10cmの西洋アザミと彼女の顔」

どんな災害や一大事でも時が経てば記憶は薄らぎ消えていく。僕の心の奥底に積りたまったものが描いている時ふと立ち表れてくる。そのおおもとに母性が深く関わり合っている事を、最近すごく意識する。僕の中に深く宿す感情は、崩れ消えゆく者、切ない想い、悲しい線、臆病に絵の具を置いていくこと、物の質感性的な事などが複雑に絡み合い、作品に繋がっている。 — 「彼女ノ顔ニ乗ル去年ノ枯葉」

「アザミ葉ト彼女ノ顔」

「明るいほうへ」

秋田・阿仁町のまたぎから送ってもらった熊頭骨。少し前まで生きていたけものの気配がし、それとアザミの枯れた葉の姿が、僕の心を揺さぶりこの一枚に繋がった。 — 「3月11日以後」

「3月11日以後」

時間をかけ織り上げるはたのように、僕は絵具がものになるまで動かし続ける。絵具が完全に描かれ「もの」となった時、形は画面の中で呼吸を始める。