「彼女ノ顔ニ乗ル去年ノ枯葉」

どんな災害や一大事でも時が経てば記憶は薄らぎ消えていく。僕の心の奥底に積りたまったものが描いている時ふと立ち表れてくる。そのおおもとに母性が深く関わり合っている事を、最近すごく意識する。僕の中に深く宿す感情は、崩れ消えゆく者、切ない想い、悲しい線、臆病に絵の具を置いていくこと、物の質感性的な事などが複雑に絡み合い、作品に繋がっている。