川澄淳公式Webサイト茨城県水戸市絵画教室

僕はそっと小枝で橋を作り、さらにその上に落ち葉をそっと置き、誰にもわからないように歩いている。描く事は、祈りにも通じる行為だ。誰もわかるはずがない。音は立てないし、空気も動かさないのだから...

トウシューズ – toe shoes –

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by

in toe shoes, 作品

「重なる記憶」

「重なる記憶」

僕はそっと小枝で橋を作り、さらにその上に落ち葉をそっと置き、誰にもわからないように歩いている。描く事は、祈りにも通じる行為だ。誰もわかるはずがない。音は立てないし、空気も動かさないのだから... — 「CHRISノ残シタモノ」

僕の処になんだか丁度いいタイミングでトウシューズが集まってくる。新しいシューズが加わるたび、複雑な感情が生まれる。ぼろぼろのシューズを美しいと思う。シミ一つにも彼女たち人生の、汗や涙が染み込み切なくもなり何より綺麗だ。僕はそのシミを描き誰より彼女らの悲しみを知っている。 — 「CHRISノ残シタモノ」

どんなに細かくても、全体の調子やヴァルールを確かめながら、絵具を練り込んでいくような作業を進めた。やがて形や調子が生き物のように動き出し、絵具が付いていく。大切なのは、強く折れない心だ。 — 「重ナル記憶」

「重ナル記憶」

「重ナル記憶」

何枚も描き続けていると、次から次と構成が溢れてくる。絵に自分が乗って動かされているような感覚だ。時々描く自分を別の自分が見ている錯覚に陥ることがある。まだ飽きたりしない。それはきっと心の置き場があるからなのだと思う。 — 「重ナル記憶」

「重ナル記憶」

「重ナル記憶」

絵具を拭くために着古したシャツの襟周りや袖の付け根の部分を残しハサミで切った。残った形や質感が僕の感情を刺激してくる。いつもそんなモチーフに引っ張られ、絵具やキャンバスに付け始める。せつなさや、やさしや、など子供の頃の体験した感情が動き出す。 — 「彼女からのプレゼント」

「彼女からのプレゼント」

「彼女からのプレゼント」

「重ナル記憶」

「重ナル記憶」

僕はそっと小枝で橋を作り、さらにその上に落ち葉をそっと置き、誰にもわからないように歩いている。描く事は、祈りにも通じる行為だ。誰もわかるはずがない。音は立てないし、空気も動かさないのだから…